ある日、友人の結婚式の引き出物でもらった黒い器。
ツヤのある陶器で、直径20cm・深さ5cmほどの落ち着いた一枚でした。
最初は「使うかな?」と思っていたんですが──
サラダ、パスタ、炒め物。
どんな料理を盛っても、不思議と“うまそう”に見えるんです。
よく考えると、料理には黒ってほとんど使われないんですよね。
色のバランスの中で、黒い器が背景になると、食材の色がくっきり映える。
見た目が整うと、不思議と気分も上がるものです。
それ以来、気づけば出番が多くなっているお気に入りの器です。
食器って、こういう「ちょっと気分が変わる」だけでも十分なんだと思います。
黒い器は“料理を引き立てるキャンバス”
料理の中に「黒」はほとんど使われません。
だからこそ、黒い器に盛ると食材の色がくっきりと映えるんです。
たとえば、緑の野菜や赤いトマト、黄色い卵も、黒を背景にすると一気に鮮やかに。
これはちょうど、黒い服が体のラインを引き締めて見せてくれるのと同じ。
器が料理を引き立ててくれる、そんな感覚です。
盛り付けに悩まない、“それっぽくなる”安心感
料理に慣れていなくても、黒い器に盛ると自然と整って見えるのが不思議です。
パスタ、野菜炒め、肉じゃが。どれも真ん中にふんわり盛るだけで、それっぽくなる。
余白と色のコントラストで、料理の見た目がスッと整うんですよね。
しかも黒は“引き締め色”なので、少し多めに盛っても野暮ったくなりにくい。
見た目に悩まなくて済むだけで、気持ちがラクになります。
オシャレすぎない。だけど気分はちょっと上がる
黒い器って、見た目に高級感はあるけど、決して“気取った道具”じゃないんです。
ただのパスタや野菜炒めも、ちょっといいものに見える。
それだけで、「また作ってみようかな」と思えるようになるんですよね。
ちなみに、陶器製ならほとんどの場合レンジOKなので、日常使いも安心。
映えるけど気取らない、そして使いやすい──
それが、ぼくが黒い器をつい手に取ってしまう理由です。
実体験:気づけば、週3で使っている
最初にこの器を使ったのは、炒飯を作ったときでした。
白っぽい炒飯の色が、黒い器の上だと驚くほど映えて、「あれ、なんかうまそう…?」と。
ただそれだけのことなのに、食欲も気分も少し上がったのを覚えています。
それからというもの、気づけば週に3回は使っています。
パスタ、炒飯、野菜炒め──何を盛ってもサマになる。
特に気に入っているのは、失敗した料理までそれっぽく見せてくれるところ。
野菜炒めがちょっとベチャッとなっても、器が引き締めてくれる感じがあるんです。
もしこれが割れたら、たぶん同じような器を探してまた買うと思います。
見た目を整えてくれるだけでなく、料理を続けたい気持ちをそっと支えてくれる──
それが、この黒い器です。
おすすめの黒い器たち
ここでは、僕が実際に見て「これ、いいな」と思った黒い器をいくつか紹介します。
料理が映えるデザイン、日常使いしやすい形や素材感、そして何より手に取りたくなる雰囲気。
そんな基準で選んだ器たちです。
● 美濃焼の放射模様プレート(小鉢サイズ)
表面に放射状の模様が入った、美濃焼の小鉢。
ツヤのある黒に、わずかに茶のニュアンスが混じっていて、料理を引き立ててくれる。
サイズは直径15cm前後で、取り皿や副菜用にぴったり。
野菜炒めや肉じゃがを“品のある一品”に見せてくれます。
● マットな黒のパスタ皿(ワイドサイズ)
表面がサラッとしたマット系の黒。
ツヤなしの落ち着いた質感なので、ナチュラル系のキッチンにも合う一枚です。
直径は約22〜24cm。パスタやカレーにも使える万能サイズ。
中央がほんの少し凹んでいて、汁気のある料理でも安心して使えます。
● 墨黒×リムありの深皿タイプ
黒よりもさらにやわらかい印象の“墨黒”カラー。
外周にリム(縁取り)があるので、料理が中央にキュッとまとまりやすいのが特徴。
盛り付けに自信がなくても、自然と整って見える器です。
個人的にはチャーハンや卵料理がとても映える印象。
最後に:黒という色が、料理を引き立てる
器にはいろんな魅力がありますが、
黒い器には、他の色にはない“背景としての力”があると思っています。
食材の色を引き立て、輪郭をくっきりさせてくれる。
どこか落ち着いた雰囲気があって、でも地味じゃない。
ただそこにあるだけで、料理が一段引き締まる──それが、黒の器です。
「ちょっと試してみようかな」と思うタイミングがあれば、
黒い陶器の器は間違いない一品だと思います。
何にでも使えるのに、ちゃんと“映える”から不思議です。
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