帽子にちょっと興味はあるけど、
どこか気恥ずかしい。似合わなさそう。蒸れそう。
そんな理由で、長らく避けてきました。
僕も最初はそうでした。
頭が大きくて似合わない気がしたし、
なんだか“オシャレ狙ってます”感もある気がして。
でもある日、ふと「紫外線って、頭皮に良くないらしい」と知って。
それなら、むしろ帽子の方が守ってくれるのでは?と思ったんです。
そこから少しずつ、気が向いたときにかぶるようになって、
「お、これは案外悪くないかも」と思えた帽子が、いくつかあります。
この記事では、それらを紹介していきます。
キャップ|最もハードルが低い“定番”
キャップは、たぶん一番身近な帽子じゃないでしょうか。
スポーツや日除けで使う人は多いけれど、
「ファッションとして取り入れる」ってなると、意外と難しく感じますよね。
僕も最初は、スポーツブランドのキャップしか持ってなくて、
それを普段の服に合わせる発想がありませんでした。
でも、黒T+キャップ。
白シャツ+キャップ。
やってみると、ちょっと外した感が出て、気負わず使えるんですよね。
個人的には、デザインのないシンプルなものが合わせやすいと思っています。
ユニクロ、GU、無印などでは、1,000円前後で無地の定番カラーが揃いますし、
BEAMSにも、ちょっと質感のいいシンプルなキャップがよく置かれていて好きです。
キャップは、頭の形が出やすい帽子です。
小さめを選ぶと、かえって頭が大きく見えることもあるので、
サイズ展開が豊富なものを選ぶと安心です。
たとえば、下のようにM・Lの2サイズ展開があるものだと、
通販でも選びやすいかもしれません。
ベージュやブラウンの帽子は、服の色味を変えなくても印象がガラッと変わるのでおもしろいです。
特にベージュは、黒・グレー・ネイビー・カーキなど多くの色味と相性が良く、
最初の帽子としても取り入れやすいんじゃないかと思っています。
バケットハット|“無造作感”で夏にちょうどいい
バケットハット、気にはなるけど「ちょっと気取ってる感じがして…」と手を出せなかった人も多いかもしれません。
僕自身、最初はそうでした。印象としては若い人向けで、おしゃれ上級者のアイテムという感覚がありました。
でも、あるとき雑誌で落ち着いた雰囲気の男性がバケットハットをかぶっている写真を見て、
「あれ、かぶり方次第でこんなにも印象が変わるんだ」と驚きました。
実際にかぶってみると、きっちりしすぎない自然な雰囲気があって、
Tシャツ1枚のラフな服装でも、印象が整うのが面白いところ。
ツバが広めなので、首のあたりまで日差しをカバーしてくれるのも良かったです。
素材はコットンやナイロンなど、軽くて柔らかいものが多く、丸めてバッグにしまえるのも便利。
服の色が明るめならベージュやライトグレー、黒系が多ければネイビーやチャコールグレーも合わせやすいです。
ニット帽|少し勇気がいった。でも、今は好きな帽子のひとつ
ニット帽って、最初はちょっと人を選ぶ印象がありました。
僕自身、キャップ・バケットハット・ハンチングといろいろ試したあと、ようやく挑戦したのがニット帽でした。
頭の形が出やすいこともあって、最初は少し不安でした。
でも、あるとき深めのニット帽をかぶってみたら、
「あれ?意外といいかも」と感じて。そこから少しずつ使うようになったんです。
スウェットやロンTなど、ラフな服装に合わせると、自然に雰囲気が整うのが心地いいんですよね。
もし「少し印象が強くなりすぎるかも」と感じたら、メガネを合わせるのもおすすめです。
全体の印象が穏やかになって、落ち着いた雰囲気になります。
色は黒・ネイビー・チャコールグレーあたりが使いやすいと思います。
サイズは、浅いタイプより深めの方が形がきれいに収まりやすいので、最初の一つとしては扱いやすいと思います。
ハンチング|一歩先の“粋”を目指したくなったら
ハンチングと言われて、ピンと来ますか?
街で見かけることも少なく、見かけても年配の男性が多い印象があるかもしれません。
おしゃれに取り入れている30代前後の人は、正直あまり見かけませんよね。
たとえるなら……そう、刑事ドラマで帽子をかぶったベテラン捜査官や、競馬新聞片手にパドックを見つめているおじさん。
そんなイメージが浮かぶ人も多いんじゃないでしょうか。
実際、ハンチングは一気に“おじさんぽさ”が出る帽子です。
でも、それをどう活かすかが、ちょっと面白いところでもあるんです。
雰囲気のあるメガネやヒゲ、落ち着いた服や靴と組み合わせると、“粋な大人の雰囲気”がぐっと際立ちます。
とはいえ、ハンチングをかぶると評価はけっこう分かれます。
実際、僕も「それ、どうしたの?」と聞かれたことがあります。
でもそれすら、今ではちょっとした“エピソード”になっていて――それだけ印象に残る帽子なんだと思うと、なんだか面白いんですよね。
そして一方で、「それ、すごく似合ってる」と強く褒められたこともありました。
今でも思い出して、ちょっと嬉しくなるくらいです。
気になるなら、試しにかぶってみるのも悪くないと思います。
色はグレーやベージュ、ブラウンなどが取り入れやすく、
秋冬はツイード、春夏はリネンやコットンなど、素材で季節感を調整できるのも魅力のひとつです。
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似合うかどうかより、“自分がかぶりたいかどうか”で選ぶ――そんな帽子なのかもしれません。
店でかぶってみてください
ここまでいくつかの帽子を紹介してきましたが、
まずは実際に店頭でかぶってみるのがいちばんだと思っています。
サイズ感も、見た目の印象も、かぶってみないとわからないことが多いです。
「これ、自分に似合わないと思ってたけど、意外とアリかも」
そんなふうに思える瞬間って、試着してみたときにふいにやってきたりします。
初めて帽子が気になっている方は、ユニクロやGU、無印良品など、身近なお店から始めるのが気楽でいいと思います。
値段も1,000円台、下手すれば1,000円以下のものもありますし、
筆者としては、店員さんが話しかけてこないのもありがたいポイントです。
そもそも、これらの店舗は忙しくて、おそらくお客を見ている暇がありませんよね(笑)。
服屋に慣れている方なら、セレクトショップをのぞいてみるのも楽しいと思います。
ちょっと変わった色や形、素材の帽子が置いてあることもあって、
いきなり“お気に入り”に出会えることもあるかもしれません。
帽子って、買うかどうかよりも、かぶってみるかどうか。
その第一歩で、少し世界が広がるかもしれません。
まとめ|似合うかどうかより、“ちょっとアリかも”と思えたら
帽子って、最初は「自分にはちょっと違うかな」と思ってしまいがちです。
でも実際にかぶってみると、「あれ、これは悪くないかも」と思える瞬間って、けっこうあるんですよね。
今回紹介した帽子も、最初からすんなり使えていたわけではなくて、
何となく気になって、何となく手にとって、少しずつ慣れていったものばかりです。
誰かに「似合ってるね」と言われたときも嬉しいけど、
それよりも自分で、「今日はこれをかぶって出かけよう」と思えるようになったことの方が、
自分にとってはちょっと整った感覚だったように思います。
似合うかどうかなんて、正直なところ、かぶってみないとわかりません。
でも、それで悪いことが起きるわけでもない。
もし、「ちょっとアリかも」と思えた帽子があったなら――
それだけで、十分じゃないでしょうか。
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